ムダな支出を見逃さない 家計が喜ぶ“買い物”術

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「こんなハズじゃないのに…..」。
お財布をのぞいてドッキリ!そんな経験ありませんか?
毎月の支出を見直すなら、
いちばんのチェックポイントは「食費」です。
今回は、買い物のムダをつくらないコツをご紹介。
今日から「買い物上手」に変身しましょう。

目次

不要な食費の支出はない?

食費は、毎日を生きていくために必要なお金です。
家計の中で食費の占める割合を基にした「エンゲル係数」が、
家計のゆとり度を測る尺度として使われた時期もあります。
しかし、モノがあふれ豊かになった現代日本では、食べ物に事欠くというようなことは、
以前に比べ少なくなりました。
このような何でも手に入る状況下ではちょっと気を許すと食費の金額はすぐに膨らんでしまいます。
つまり、「ほんの少し意識を向ければ食費には節約できる余地が隠されている」とも言えるのです。
野菜の100円均一セールなどの特売で、あれもこれもと買ったものの、
結局使い切れずにダメにしてしまったという経験はありませんか?
買った食材を利用せずに処分してしまうということは、
その食材にかけたお金が活きた使われ方”をしなかったということ。
これではお金を大事にしていないのと同じですから金運も逃げてしまいます。
では、どのような意識を持てばムダを省けるのでしょう。
答えはとても簡単!食費専用の家計簿をつけてみるのです。
家計簿と聞くと、「年の初めに、気持ちも新たに意気込んで始めてみるものの、なかなか続けられない」
そんなイメージでしょうか。
それは、「忙しい」「費目分けや決済方法が複雑」だからだと思います。
そのうえ、給与天引きの税金関係や銀行口座引き落としの保険関係、カード決済など、
すべてを完璧に記帳しょうとすると本当に大変ですよね。
でも、家計簿をつける目的は、1円の狂いもない完璧な家計簿という作品”を作ることではなく、
お金の動きを目に見える形にして、流れをつかむことです。
紙などに書き出してみると頭の中だけで考えているときよりも
いろいろ気づくことがありますよね。
家計簿もこれと同じ、ムダの発見率がぐんと高くなるのです。
また、「買ったら記帳」という習慣が、ムダな買い物の抑制にもつながります。
例えば、スーパーで買い物をした後に、
「たい焼き買って帰ろうかな」「コンビニ限定のボトルキャップ付きドリンクが欲しいな」と思っても
家計簿のことが頭にあれば、
「でも待って…これは今 本当に必要?我慢できるかも」という意識が働くことになります。

もちろん、たい焼きやコンビニでの買い物が全部ムダ遣いだとは思いません。
ちょっとしたゆとりや遊び心は、日常生活の潤滑油になりますものね。
それが度を越してしまわないように、日ごろから少し気をつければ良い、ということです。
まずは今日から、「食費だけ家計簿」を始めてみませんか?
現金払い、カード払い、電子マネー…決済方法にかかわらず、
買い物をした日付でレシート単位の合計金額を記録していけば、
「今月は今の時点でいくら使ったか」が一目瞭然。
食費に対する意識を少しずつ高めると、ムダにする食材も自然と減ってきます。

今日から実践 見直しポイント!

車よりも自転車、自転車よりも徒歩

郊外などにお住まいで「車なしの生活は成り立たない」という方も少なくないと思います。
それでも もし可能ならば、買い物への交通手段を車ではなく自転車に、
これまで自転車を使っていた方は徒歩に替えてみませんか?
車での買い物は重さを気にしなくて済むので、
あれもこれもと必要以上の買いすぎにつながりやすいのです。

以前、「洗剤類やサラダ油などのストックを何個も買い置きしておくのは収納スペースとお金のムダ」
というお話をしましたが、重さを気にせず買い物をする習慣を身につけてしまうと、
「デッドストックをつくらない」という意識も低くなります。
自転車や徒歩での買い物となれば必然的にその重さを考え、選択しながら買い物をします。
このちょっとした心がけがムダの予肪になるのです。
また、自転車や徒歩なら自分自身の運動になってガソリン代も浮き環境保護にもつながります。

買い物に限らず車に乗るときは、距離とガソリン代から往復交通費がいくらになるのかを
常に念頭に置き、コスト意識を持ちたいものです。
商品自体が安いからと言って、ガソリン代をかけて遠くまで買い物に行くのでは意味がありません。

なるべくカートを使わない

私たち女性は買い物をするとき、店内を丹念に見て回りますよね。
買い忘れたものがないか、お買い得品はないか、興味を引くような新製品はないか…
くまなく何度も、です。
これは、重さを感じずに済むカートを利用しているからできること。
でも、前述の通り、重さを気にしない買い物はムダ造いに直結しやすいのです。
つい目移りしてしまいがちな買い物の間は、なるべく買い物カゴを持ちましょう。
重さは、気持ちの引き締めにも一役買います。

マイバッグやマイバスケットに「入(はい)るだけ」

小さい子ども連れのときやさまざまな事情からカートを使わなければとても大変!
ということもあるでしょう。

また、店内での買い物中はカートを使って、帰りの徒歩(自転車)のために力を温存する
という方もいますよね。
こういった場合は、マイバッグやマイバスケットの利用をお勧めします。
一般的には小まめに買い物をするよりもまとめ買いのほうが節約できるというのが通説ですが
食品のまとめ買いはよほど計画的に献立を考えないと案外ムダを生みやすいのです。
それよりは小まめな買い物をすることで常に新鮮な食材を購入するほうが
結果的には経済的なのではないでしょうか。
マイバッグやマイバスケットを利用していれば入れられる量が必然的に限られるので
買う物を厳選することができます。
により資源節約になりますよね。

ムダをなくす強い味方は子ども

買うものを事前にリストアップして「今日はこれだけにしておこう」と考えていても
実際はなかなか思う通りに実行できないものですよね。
ここで力強い味方になるのが、わが子。
買い物リストに書き出した品物だけで済ませる究極の手段は「子どもにお使いを頼む」ことです。

これは子どもの社会勉強にもなります。
生鮮食料品はその日によって価格が変化しますから底値で買うことはできないかもしれません。
それでも、「きゅうりは〇円以内」「ハムは100g〇円以内」という具合に、
その日の金額設定を伝えておけばOK。
また、お使いのときだけ親の携帯電話を持たせるようにすると、
売り場で困ったときにはSOSの電話をかけてくることができ、子どもの安心感にもつながります。

近年、子どもに対するお金の教育の必要性がようやく取り上げられるようになり
高校生の授業にようやく金融教育が盛り込まれるようになりました。
しかし、お金の教育の基本は、生活と社会を教えることにほかなりません。
小さいころからお使いを何度も経験することで、
子どもは生活とお金の関係、社会とお金の仕組みを徐々に学べるのです。
その上、家計も引き締まる効果が得られるのですから、
ぜひともお子さんやお孫さんにお使いを積極的に任せたいものですね。

イオン有料会員誌『MOM』連載記事を加筆修正   画像: 虹彩(写真AC)

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