大掃除の時期だからこそ「もったいない」を考える!

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気づけば溜まっていく包装紙や空き箱、買い物袋
「まだ使えるかも?」「ゴミにするのはもったいない」という気持ちがあるからですよね
でも、再利用せずにただ溜め込むだけでは意味がありません
本当の「もったいない」の心を考えてみましょう

目次

執着心と「もったいない」は別物

「もったいない」という気持ちから、いろいろなものをとっておく。
でも、それを実際に使わなければ、その気持ちが活かされたとは言えません。
使い道のないものを溜め込むことは資源の無駄、保管場所の無駄です。
「そうはいっても、もったいないからこそ思い切れない」という方がいらっしゃるでしょう。
しかしそれは「執着」であって「もったいない」とはちがうことなのです。

再利用できたり、また使えるものを処分すれば「無駄なことをした」という後悔の気持ちが生まれます。
逆に、残して(保存して)さえいれば、「いつかは使うから」という自分自身への言い訳にもなる…
これを繰り返していては、結局いつになっても無駄をなくすことはできません。
思い切って大々的に処分しましょう。
すると、これまでさまざまなものを捨てられずに溜め込んでいた人は、
本当の意味で「もったいない」と心が痛むはずです。
でも、この“心の痛み”こそが必要なのです。

本当に「もったいない」という感覚を味わうことは、私たちの今後の消費行動に変化をもたらします。
今までタダでもらっていた割りばしやスプーンでさえ、大量に溜まったものを処分すれば
「いかに自分が資源の無駄遣いをしていたのか」ということを考えますよね。

問題を直視すれば、これまで安易に受け取っていた割りばしや紙袋なども
「必要ありません」と積極的に答えられるようになるのではないでしょうか。

2020年にレジ袋が有料化されるようになってエコバッグを利用する人も増えましたが、
その一方で顧客サービスの一環としてレジ袋を無料提供してくれる店では、
依然としてレジ袋を利用するというのはいかがなものでしょう。

こういった店舗で無料配布されるレジ袋などについても実は「タダ」とは言い切れません。
ものを生産するには必ず費用がかかります。
私たちが無料で手に入れることができても、そこにはお金が使われており、
その代金は買った商品に付加されていると考えることもできます。

また、限りある資源をムダに使っているということは
私たちの生活の基礎である地球そのもの、未来に対して大きな負荷をかけているのと同じです。
年々酷くなる地球温暖化が切迫した問題であるのは周知の事実です。
「タダより高いものはない」という言葉の意味を、もう少し考えたいものですね。

良いものを長く使い続ける習慣を

安く手に入るものや簡単に手に入れられるものに対して、
私たちはどうしてもぞんざいな使い方をしてしまうように思います。
無意識のうちに「安いから」という気の緩みが生じるからでしょうか。

例えば、安売りの洗剤と機能性が高く価格も2~3倍するような洗剤では、使い方の意識が変わりますよね。
安い洗剤の時は目分量でも、高い洗剤を使う時にはきちんと計量してつかっていませんか?
購入する時に安価でも、結果を考えるとどちらっが経済的なのでしょう。

もちろん、高いものが絶対に良い、ということではありません。
しかし安さばかりを追求した生活をしていると、
本当の「もったいないの心」を見失ってしまう危険性がある
ということを心に留めておきたいものです。

今の世の中は、価格設定がおかしくなっていると私は感じます。
100円ショップでは「どうしてこれが100円⁈」と驚くような商品がたくさん売られていますよね。
物価の昨今、安く手に入ることはありがたいことではありますが
どんなものにも適正価格がありますから、安さの理由を考えることも大切です。

突然の雨に遭っても、すぐに買えるビニール傘。
コンビニでは1本1000円近くするものもありますが、手ごろな価格ですぐに購入できる反面、
置き忘れもたいへん多いですよね。
簡単に安く手に入るものだから、大切にしようと思わないモノの典型ではないでしょうか。

「降らずとも傘の用意」という言葉がお茶の世界にはあります。
どんなときにも落ちついて行動できる心の準備と実際の用意(備え)をいつもするよう心がけよ、
という茶人としての心得のことです。
私がいつも携帯している折り畳み傘は、価格が4000円ほどしましたが100gもない軽量タイプですから
荷物の負担にもなりません。
ビニール傘を何本も買うよりはるかに安上がりですし資源の無駄にもならず環境負荷が低いことは明らかです。

「雨が降ったら安い店で買えばいい」「〇円なら使捨てでもいい」という安易な気持ちに走らず
すぐになんでも手に入るという考えは改めたいものですね。

良質なものを使うことはしつけにも一役

小さな子どもさんのいるご家庭では割らないようにプラスチック製の食器を使っている方も多いかと思います。
しかし、ものの大切さや所作のしつけのためには、
小さいころからあえて陶器や漆器など天然素材の食器を使うことをお勧めします。

割れないプラスチックの食器を使うときと、落としたりぶつけたりすれば割れてしまう陶器の食器を使うとき、
神経を配るのはどちらでしょうか。
日常の生活の中で使うものに対して常に注意を払う気持ちを持つことが、
ものを大事にするという心を育みます。

私の子どもが幼稚園児だったころ、あるお友達のご家庭では漆の汁椀を日常使いなさっていました。
「高価なものを日常的に使うことで親も子も扱いが丁寧になり、食事中の行儀もとても良くなった」
という言葉が今でも印象に残っています。
日常的に質の良いものに触れることが、美しい所作やものを大切に扱う心を自然に育てるのかもしれません。

質の良い商品は、大量生産される商品と比べて少々値が張るのは否めません。
だからこそ、本当に必要かどうか、購入するとき十分に吟味をします。
そうして購入した後は、大事に使い続けようという気持ちが自然に生まれるのではないでしょうか。

古着の最後の役目 10㎝四方掃除

不用品を処分する時の問題は「どうやって処分するか」ですね。
特に衣類は新品同様でなければ、リサイクルショップではほとんど引き取ってもらえません。
フリーマーケットでも、乳幼児やトドラー(3~7歳)サイズの子ども服は重宝がられますが、
大人用となると難しくなります。
こういったものは、タンスの肥やしになる前に潔く処分しましょう。
1~2年袖を通さなかったものは、まず今後も着ることはありません。
「痩せたら」もいつになるかわかりません。

処分する衣類の中で綿製品など吸湿性の良いものは最後に再利用をしましょう。
Tシャツなどは10㎝四方に小さくカットして、使い捨て雑巾にすると便利です。
通常の雑巾は2~3枚重ねになっていて雑菌が繁殖しやすく、洗って干しても独特の臭いが残ります。
何よりも、その雑巾を洗う手間こそが余計に掃除を億劫に感じる元凶となっているのではないでしょうか。
雑巾こそ、衛生的で使い勝手の良い、古着を使った使い捨てタイプを活用しましょう。

イオン有料会員誌『MOM』連載記事を加筆修正  画像:yumeyume(写真AC)

家の中をいったんリセットし、不用品を一斉処分!
心から「もったいないことをした」という痛みを感じることが、今後の行動につながります。
モノを溜め込むことは、必ずしも「もったいない」を実践していることにはつながらないのです。

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