変わらない漢字保険会社の体質──20年以上経っても顧客不在のまま

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先日、各社の介護保険を調べてみて、あらためて思いました。
大手生命保険会社の体質は、20年以上前とほとんど変わっていないのだな、と。

■ いまだに「自分で試算できない」不親切さ

まず驚いたのは、いまだに簡易試算ができない会社が多いことです。
資料請求をしないと内容がわからないという仕組みは、今の時代にはあまりに不親切だと感じます。

私は介護保険500万円を希望していました。
ところが送られてきたのは、

  • 三大疾病
  • 介護
  • 認知症
  • 介護身体障害所得保障

これらを100万円ずつ組み合わせたパッケージ商品でした。

それぞれの保障に意味がないわけではありません。
ただ、100万円程度の給付金では、実際に介護が必要になったときには焼け石に水というのが現実です。
「いったいどんな状況を想定しているのだろう」と思わずにはいられませんでした。

■ 売りたいものを売る文化は、昔から変わらない

こうした“顧客不在”の姿勢は、実は20数年前から感じていたことです。

まだ私がFPになる以前、3人の子育てで四苦八苦していた専業主婦時代の頃、
私は家計改善のために自分で保険の見直しをしていました。
保険ショップがまだ一般的ではなかった時期で、1社ずつ資料を取り寄せたり、
支社に出向いて設計書を作ってもらったりしていました。

その中で忘れられない出来事があります。

私は「終身+更新ではない定期」の組み合わせを希望していました。
ところが、担当者が出してきたのは特約が山ほど付いた更新型
しかも、担当者が私の希望に沿った商品を出そうとした瞬間、
奥から上司らしき人のひそひそ声が聞こえてきました。

「こっちを出せ」

顧客の希望より、会社の販売計画が優先される──
そんな体質が透けて見えた瞬間でした。

だからこそ、後にフルタイムで働くことになったとき、
私は一社専属の保険会社では絶対に働かないと決め、
顧客に最適な商品を選べる乗合代理店を選びました。

■ 「認知症は認知症保険でないと給付されません」という誤った説明

今回の相談でも、首をかしげる出来事がありました。

担当者から、
「認知症は認知症保険でないと給付されません。だから認知症と介護保障は両方持たないとダメです」
と説明されたのです。

どう考えても不自然です。
認知症で介護が必要になれば、介護保険の給付対象になります。
約款にも「認知症は対象外」などと書かれていません。

これは単なる勘違いではなく、
明らかに誤った案内です。

■ 「できません」と言いながら、断った途端に出てくる不誠実さ

さらに続きがあります。

私は提案されたパッケージについて、

  • 保障額が低すぎること
  • 設計の根拠が薄いこと
  • 終身保障でないこと

などを丁寧に指摘しました。

すると担当者は、
「システム上、組み合わせないと作れません」
と言い切りました。

ところが、私がそのプランをお断りした瞬間、
今度はあっさりと 500万円の終身介護保障 を出してきたのです。

できるのに「できません」と言い、
売りたい商品が売れないとわかると急に態度を変える──
その不誠実さに、強い憤りを感じました。

■ 不誠実な売り方が、保険の価値を損なっている

こうした売り方を続けてきたからこそ、
本来は資産管理のうえで非常に重要な役割を果たすはずの保険が、

  • 「相談すると売りつけられる」
  • 「結局、会社の都合で勧められる」

という不信感を世の中に広げてしまったのだと思います。

保険は人生のリスクに備えるための大切な金融商品です。
家計を守り、将来の不安を減らすために、本来はもっと信頼されるべき存在です。

それなのに、こうした不誠実な対応が業界に蔓延していることで、
“まともに相談したい”と思える環境が壊されている。

その現実に、私は激しい怒りを覚えました。

■ 会社名を変え、英語表記にしても、中身が変わらなければ意味がありません

大手生保は、ブランドイメージを刷新したかのように見せています。
しかし、今回の経験から痛感したのは、
名前が変わっても、英語表記になっても、体質は20年以上前と何ひとつ変わっていないという現実です。

できることを「できません」と言い、
売りたい商品が売れないと態度を変え、
顧客の希望より会社の都合を優先する──
こうした体質が残っている限り、
保険を検討する側は、よくよく注意しなければなりません。

■ FPにも“保険を知らない人”はいます

さらに言えば、ファイナンシャルプランナー(FP)であっても、
保険を正しく理解していない人は少なくありません。

中には、
「保険なんて宝くじと同じでムダですよ」
と平気で言う人すらいます。

しかし、保険はFP6科目のうちの一つです。
本来、きちんと理解していなければならない分野です。
それなのに、保険の本質を知らないままアドバイスをする人がいるのも事実です。

そんな人に相談してしまえば、
本当に必要な保障を見落とし、ムダな保障にお金を払い続けることになります。

■ だからこそ、強く伝えたいことがあります

保険は、正しく理解して活用すれば、
あなたと家族の人生を守る強力な味方になります。

しかし、
不誠実な売り方をする人や、保険を理解していない人に任せてしまえば、守れるはずのものが守れなくなる。

その現実に、私は強い怒りを覚えています。

だからこそ、保険を検討する人には、
“誰に相談するか”を慎重に選んでほしい。

そして、
ムダな保障にお金を払わずに、必要な保障をしっかりと見極めてリスクに備えること。
それが、自分と家族の生活や資産を守るために欠かせない姿勢です。

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