やめる潔さも必要!失敗しない塾選び

  • URLをコピーしました!

新学期が近づくと学習塾から入塾案内が届き始めます。
「うちもそろそろ…」と考えているご家庭も多いことでしょう。
ではその前に、押さえておくべきポイントをご紹介。
コツをとツボをつかんで、失敗しない塾選びをしましょう。

塾は通った方がいいの?

通う目的をはっきりさせる
受験する・しないを明確に!

まず初めに、バターを買う時のことを想像してみてください。
サンドイッチを作るなら、多少割高でも味がよく柔らかいタイプを選ぶけれど、
トースト用であれば、品質はいいけれど硬いタイプでもいいなと用途に合わせて選びますよね。

どんなモノでも「高ければよい」ということではありません。
用途を考え目的に合ったものを選ぶことが無駄を省いて希望の結果を得るための第一歩となります。

子どもの塾選びについての基本的な考え方も同じです。
「何のために塾に通わせるのか」をはっきりさせましょう。
その第一歩として、公立進学のための補習なのか、私立受験に備えるためなのか、
目的を明確にしておくことが大切です。

特に最近は、ほとんどの塾で公立進学コースと私立受験コースとでカリキュラムが分かれています。そのため、受験させる・させないについての選択が事前に必要になるのです。

このときの注意点は「何となく」「周りが受験するから」「もしものために」と
安易な気持ちで受験コースを選ばないこと。

受験に臨むためには「〇〇校に通いたい!」というしっかりした目的意識を親と子どもが共に持っていなければいけません。そうでなければ(特に小学校受験や中学校受験の場合は)、お金だけでなく、何よりも大切な「子ども期」を無駄に過ごすことにもなりかねません。「受験をさせたい」という親の気持ちよりも、子ども自身の「希望校に通いたい」という意識がなければ、良い結果を出すことは難しいのです。

わが家でも、結婚当初から夫婦そろって「中学から私立高校に通わせたい」と考えていたので、長女が小5の時に私立受験コースの塾に入れました。しかし、ぜひとも通わせたいと思う学校があったわけではなく、「受験させたいな」といった漠然とした意識だったため、子ども自身にも受験の心構えが全くありませんでした。加えて、のんびり屋の性格だったためか、受験に邁進するクラスの雰囲気になじめず、刺激を受けてやる気を出すどころか、勉強に対する興味を失いかけていたように思います。

その後、公立進学の補習塾に替えると、学ぶことの楽しさが実感できたのか、学習姿勢にも少しずつ変化が表れました。

受験の主体はあくまで子ども自身です。
性格や適性をよく見極めたうえで家族全員で受験について話し合えば、自分の家庭の教育方針を再認識する良い機会にもなるのではないでしょうか。

塾に通えば成績は上がるの?

塾は「学び方を学ぶ」場所
学び方のコツがわかればやめる潔さも必要

「塾に通えば成績が上がる!」
これが本当なら、誰も苦労はしませんね。
学習するのは子どもなのですから、本人に勉強しようという意思がなければいけません。

社会にでると、教育がいかに大切かを実感することが度々あります。
親としては、子どもに勉強させたいという気持ちを抱くのは同然のことですよね。
「何とか勉強させたい!」と、塾選びのために一度にあちこちの教室に体験入塾をさせるご家庭もあるでしょう。しかし、本当にそれが必要なことでしょうか?いちばん大切なのは、本人のやる気です。

「やる気にさせます!」といった塾の広告を鵜呑みにして、子どものやる気を引き出すことを他人任せにするのは、ちょっと考えものです。

そこで、塾は「通い続けて勉強する場所」ではなく、
「学び方(勉強のやり方)を学ぶ場所」と考えてみましょう。

勉強は、なにも学生の間だけに求められることではないのです。
社会人になってからも、新しい仕事を覚えたり資格取得の勉強をしたりと
一生涯必要なことと言えます。

目標を達成するためにはどのような方法で学べばいいのかという
「コツを身につけるため」に塾には通うのだという意識を、子どもに持たせることが大切です。

塾に通っていると「通い続けなければ成績が下がる」という錯覚に陥りがちですが、それは間違い。
勉強のやり方さえ習得できれば、無理をして塾に通わなっくても自力で勉強はできるものなのです。

良い塾・悪い塾は見分けられるの?

単科で受講できるのがベスト
「評判が良い」は「わが子に向いている」ではない

以前、子どもの習い事(お稽古事)をテーマに取り上げた時は、「できる限り続けるべき」とお話をしました。習い事は、永く続けることで子ども自身がさまざまな発見をし、かつ、一人の先生に長い時間をかけて成長を見守ってもらえるからです。

しかし、塾は長く続けることが良いとは言い切れません

大手進学塾のほとんどは、国語・数学(算数)・英語の3教科をセットにした、いわゆる「総合コース」を設定しています。このうちから2教科(または1教科)を受講したいという希望は、まず受け入れてもらえません。こういったタイプの塾は、習い事との時間的なバランスが取れているうちは問題ありませんが、進級なので両方の時間が重複した場合、どちらかがおそろかになり、それが悩みの種になることもあります。そして「通っていないと成績が落ちる」という不安感から、塾を優先して習い事をやめてしまうと、子どもは競争に明け暮れて息抜きの場を失うことにもなるのです。

そういったことを避けるためにも、学年が進むにつれて塾と習い事の両立に悩んだときは習い事を優先させた方がよい、と私は考えます。

もうひとつのポイントは、単科(一つひとつの科目)で選べる塾を選ぶこと。
「勉強が何よりも大事」と言われればそれに納得してしまいがちですが、良い塾(わが子に合った塾)を見つけるためには、何が子どもに必要な教科なのかをはっきりさせ、主体性を持って塾に向き合う姿勢が必要です。

また、塾によっては、子どものやる気を引き出すために特典制度を導入しているところもあるようですが、このタイプも注意が必要です。

通信教育のように、時間や意識を自分で管理するものならば、学習を続けるためのモチベーション維持としてやる気を引き出す場合もあります。しかし、通塾の場合、時間は決まっていることが多いので、それほど自己管理は必要がありません。特典などをもらうために勉強(宿題)をするというのは、何か違いますよね。欲しいもの(目先の報酬)を得るために勉強するような学習方法は、本来の意味から外れています。勉強は誰のために、何のためにするのかという本来の目的を見失わないようにしましょう。

個別指導に少人数制、全国規模の大手進学塾など、形態もさまざまです。
ここと決めた塾があれば、実際に教室を訪れ体験授業を受けてみましょう。

また、入塾を勧められた場合でも決め手がなければ「他と比較検討中なので」とはっきり意思表示をします。口コミで評判が良くてもすべての子どもに向いているとは限りません。

わが子にとって学ぶ力をつけられる場所かどうかを見定めることが、親として何よりも大切です。

イオン有料会員誌『MOM』掲載記事を加筆修正  画像:みやびCat(写真AC) 

勉強は大切なことですが、親がそれだけを優先させると、かえって勉強しなくなります。
目の前の進路も確かに重要ですが、自律し自立した社会人として育てるために、子どもにいちばん向いている適性を見抜き導くことが親としての役目ですね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次