春の気配が近づき、日差しが柔らかくなると、猫たちにとっても心地よい季節がやってきます。しかし同時に、ノミやダニが活発に動き始める季節でもあります。「うちは完全室内飼いだから大丈夫」と思ってしまいがちですが、それは危険な思い込みです。
実際には、ノミやダニは私たち人間が外から持ち込んでしまうことがあるのです。衣服やバッグ、靴に付着したまま家の中へ入り込み、気づかないうちに猫に移ってしまうケースは珍しくありません。室内飼いでもリスクはゼロではないのです。
さらに厄介なのは、猫はノミに対して強いアレルギー反応を示す子が多いという点です。たった1匹のノミに刺されただけでも、激しいかゆみや炎症を起こすことがあります。しかも猫は犬と比べて皮膚炎が広がりやすい傾向があると私はかかりつけ医から指摘を受けました。
かゆみは人間でもつらいものですが、猫は「掻いちゃダメだよ」と言っても理解できません。かゆみに耐えきれず掻き壊してしまえば、傷口が悪化し、治療のためにエリザベスカラーをつける必要が出てきます。あの大きなカラーをつけて不自由そうに歩く猫の姿を見るのは、飼い主としても胸が痛むものですし、なによりも猫自身にとって大きなストレスです。
だからこそ、症状が出てから慌てて対処するのではなく、事前の予防が何より大切です。動物病院で処方されるスポットタイプや飲み薬タイプの予防薬は、月に一度のケアでしっかり効果を発揮します。暖かくなってからではなく、今のうちから始めておくことで、猫の快適な生活を守ることができます。
猫は自分で不調を訴えることができません。だからこそ、飼い主が先回りして守ってあげる必要があります。これからの季節、猫がかゆみに苦しむことのないよう、ぜひノミ・ダニ予防を習慣にしていきましょう。

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